韓国旅行や韓国料理店で牛肉を頼もうとして、部位や料理名が分からず困った経験はありませんか。
「牛肉の韓国語」を検索してもハングル表記や発音、現地で使うフレーズまで一度に学べる情報が少ないことが多いです。
この記事ではハングル表記・発音、部位名や料理名、注文フレーズ、ラベルの読み方まで実用的にまとめます。
初級者でも使える発音メモや注意点、和訳とのズレも解説するので、現地での注文や買い物がぐっと楽になります。
まずは基本の表現から順に学んでいきましょう。
牛肉を韓国語で表現する言い方

韓国語で「牛肉」を表す最も一般的な語はソゴギをハングルで書いた소고기です。
日常会話やメニューではこの語が多用されます。
表記や発音の違いに注意すると、より自然に使えます。
소고기
소고기は「牛肉」を意味する基本語です。
漢字語の影響を受けた正式表記として쇠고기という綴りも見られますが、発音は소고기に近く会話では소고기がよく使われます。
韓国のスーパーやレストランの表示では소고기の表記が多い点を覚えておくと便利です。
発音
소고기の発音は「ソゴギ」に近いです。
ローマ字表記はsogogiが一般的です。
アクセントは平坦で、各音節をはっきり発音するイメージが自然です。
表記の違い(ハングル・ローマ字)
ハングル表記とローマ字表記には揺れが生じやすいです。
ハングル | ローマ字 |
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ローマ字は文脈や表記方針で変わるため、辞書や公式表記を確認すると安心です。
会話表現
実際の会話で使える簡単な表現をいくつか挙げます。
- 소고기 얼마예요? — 牛肉はいくらですか
- 소고기 주세요 — 牛肉をください
- 한우로 주세요 — 韓牛でお願いします
- 불고기 주문할게요 — プルコギを注文します(牛肉料理の一種)
レストランや市場でのやり取りにそのまま使えるフレーズです。
慣用表現
牛肉に関連する慣用的な語や料理名を知っておくと便利です。
代表的なものに불고기(プルコギ)や갈비(カルビ)や육회(ユッケ)などがあります。
これらは料理名として定着しており、牛肉を指す場合に頻繁に出てきます。
注意点(和訳とのズレ)
「牛肉」に対応する語は基本的に소고기で問題ありませんが細かいニュアンスに差が出ることがあります。
たとえば한우は韓国固有の品種を指す語で、単に「牛肉」と和訳するとその特別さが伝わらないことがあります。
またローマ字表記はsogogiやsoegogiなど揺れがあり、日本語読みだけで発音を判断すると伝わりにくい場合があります。
部位の呼び方や料理名は日本語と異なる点が多いので、その都度確認することをおすすめします。
牛肉の部位名を韓国語で覚える

韓国語の部位名を知っているとメニュー選びや注文がぐっと楽になります。
発音や特徴、代表的な料理を覚えておくと現地でも安心です。
갈비(カルビ)
갈비はあばら肉やスペアリブを指します。
脂がのっていて焼肉や煮込みに向く人気の部位です。
- 焼肉(갈비구이)
- 煮込み(갈비찜)
- 骨付きで提供されることが多い
등심(ロース)
등심は背中側の肉で柔らかさと適度な旨みが特徴です。
ステーキや焼肉に向いて、火加減で食感を楽しめます。
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안심(ヒレ)
안심は牛の中でも特に柔らかい部位です。
脂が少なくて高級な料理やステーキに使われます。
차돌박이(チャドルバギ)
차돌박이は薄切りのバラに近い部位で脂が多いです。
しゃぶしゃぶやサッと焼く料理で旨みが活きます。
목심(ネック)
목심は首の近くの部位で適度な歯ごたえがあります。
煮込みや薄切りにして炒め物に向く部位です。
양지(ブリスケット)
양지は胸元の筋や脂がある部位です。
長時間煮込むスープやシチューでコクを出すのに適しています。
우둔살(もも)
우둔살は後ろ脚のもも部分にあたります。
赤身が多くローストや薄切りでヘルシーに食べられます。
설도(そともも)
설도は外ももにあたる部位で筋がやや多いです。
薄切りや煮込みにすると扱いやすくなります。
토시살(トシサル)
토시살は胸から腹にかけての部分でやわらかさと弾力があります。
焼肉やステーキ風にすると脂の旨みが楽しめます。
치마살(フランク)
치마살は腹横の部分で脂と風味が豊かな部位です。
薄切りにして焼肉にすると旨みがよく出ます。
韓国の牛肉料理名を韓国語で覚える

旅行や外食で役立つ牛肉の韓国語表現を集めました。
불고기
불고기は薄切り牛肉を甘辛いタレで焼いた韓国の代表的な料理です。
ごはんと合わせたり、サンチュに包んで食べるのが定番です。
- 薄切り牛肉
- 甘辛いタレ
- 野菜と一緒に炒める
갈비
갈비は骨付きのリブを指す言葉で焼き肉や煮込みに使われます。
焼き갈비はタレにつけて焼くスタイルが一般的です。
갈비탕
갈비탕は牛の骨や肉を長時間煮込んだ澄んだスープです。
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육회
육회は生の牛肉を細切りにして味付けした韓国風のタルタルです。
ごま油や梨などがアクセントになり、前菜や酒のつまみとして人気です。
떡갈비
떡갈비は刻んだ牛肉や豚肉をつなぎと一緒に成形して焼いたハンバーグ風の料理です。
柔らかく甘めの味付けで子どもから大人まで好まれます。
소불고기
소불고기は文字どおり牛肉(소)を使った불고기のことを指します。
店やメニューで소불고기と書かれていれば牛肉のブルゴギだと覚えておくと便利です。
전골(牛肉鍋)
전골は鍋に牛肉や野菜をたっぷり入れて煮る韓国式の鍋料理です。
みんなでつつくスタイルなので旅行先の食事にぴったりです。
韓国で牛肉を注文する際の韓国語フレーズ

韓国の焼肉店やレストランで使える実用的なフレーズをまとめました。
初めてでも使いやすい簡単な言い回しを中心に紹介します。
基本の注文フレーズ
まずは注文の基本となるフレーズを覚えておくと安心です。
店員さんに伝えるときは、丁寧な言い回しを覚えておくと印象が良くなります。
- これをください。 – 이거 주세요。 (イゴ チュセヨ)
- 牛肉をお願いします。 – 소고기 부탁해요。 (ソゴギ プタケヨ)
- おすすめは何ですか。 – 추천 메뉴 뭐예요? (チュチョン メニュー ムォエヨ)
- メニューをください。 – 메뉴판 주세요。 (メニュパン チュセヨ)
部位指定の表現
食べたい部位が決まっているときは部位をはっきり伝えましょう。
韓国語の部位名と日本語の対応を覚えておくと注文がスムーズです。
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量・人数指定の表現
何人分かや何グラムかを伝える表現を覚えておくと注文ミスを防げます。
人数で頼むときは「何人ですか」と「何人分ください」を組み合わせて使います。
例として「2人分ください」は「두 명분 주세요」と言います。
量をグラムで指定したい場合は「〇〇グラムください」と伝えます。
焼き方指定の表現
焼き加減を指定したいときの言い方を覚えておくと便利です。
レアは「레어」、ミディアムは「미디엄」、ウェルダンは「웰던」とそのまま使うことが多いです。
「少し焼いてください」は「좀만 구워 주세요」と言います。
「よく焼いてください」は「잘 익혀 주세요」と伝えます。
追加注文・取り分けの表現
食事の途中で追加注文や取り分けを頼む場面はよくあります。
追加で頼みたいときは「追加でお願いします」という意味の「추가로 주세요」を使います。
取り分けをお願いするときは「分けてください」という意味の「나눠 주세요」を使います。
お会計をお願いするときは「お会計お願いします」は「계산서 주세요」と言います。
牛肉ラベルやブランドを韓国語で読む

韓国語のラベルを読むと牛肉の品質や産地を正しく判断できます。
スーパーやマーケットで見かける表記の意味を覚えておくと買い物が楽になります。
한우(韓国産ブランド牛)
한우は韓国固有の黒毛和牛のように扱われる高級ブランド牛を指します。
ラベルに한우とあれば韓国国内で育てられた牛であることを示します。
- 한우表記
- 生産地表示(例:경상북도)
- 生産者番号や追跡番号
- 血統や飼育方法の簡単な表記
한우は肉質が柔らかく風味が良いことで人気があります。
등급表示(牛肉の格付け)
韓国の等級表示は脂肪交雑(마블링)と肉の質で決まります。
等級表記を確認すると品質の目安になります。
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等級だけでなく切り身の部位表示も合わせて確認すると適切な調理が選べます。
産地表示
産地表示は원산지や생산지と書かれていることが多いです。
地名は도(道)や시・군の単位で表記されることがあり、慣れておくと産地の違いがわかります。
韓国産は한국산や국내산、輸入品は수입산と書かれるので見分けやすいです。
加工表示
加工品には가공육や염지(塩漬け)、훈제(燻製)といった加工法が表示されます。
가공일(加工日)や유통기한(消費期限)、보관방법(保存方法)も必ず確認してください。
冷凍品は냉동と表示され、解凍方法や保存期間の目安が記載されます。
輸入表示
輸入牛肉には수입국(輸入国)や수입업체(輸入業者)の表記があります。
一般的な輸入元は호주(オーストラリア)、미국(アメリカ)、뉴질랜드(ニュージーランド)などです。
輸入表示には検疫や原産地証明に関する情報が併記されていることがあるので確認しましょう。
牛肉の内臓・加工品を韓国語で覚える

牛肉の内臓や加工品は韓国語で呼び方がはっきり分かれていて覚えると便利です。
発音や料理法の違いを知っておくと注文や会話がスムーズになります。
곱창
곱창は牛の小腸を指す言葉です。
脂と旨味が濃く、焼き肉屋では人気の部位です。
代表的な調理法は塩やタレで焼く方法と、鍋にする곱창전골です。
注文のときは「곱창 주세요」と言えば通じます。
- 塩
- タレ(甘辛)
- ニンニクとネギ
- ご飯や焼酎のお供
대창
대창は牛の大腸部分で脂が多くジューシーな部位です。
焼くと表面が香ばしくなり、濃厚な旨味を楽しめます。
地域や店によっては炙りで提供されることもあります。
「대창 맛있게 구워주세요」と頼むと丁寧なお願いになります。
막창
막창は牛の第4胃や腸の一部を指すことが多く、弾力のある食感が特徴です。
よく洗って下処理をしてから味付けして焼かれることが一般的です。
釜山や慶尚道の名物として出ることが多く、地域色の強い料理です。
우족
우족は牛の前後の蹄から下の部分を指し、コラーゲンが豊富です。
煮込みにしてスープやゼリー状の料理に使われることが多いです。
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우설
우설は牛タンを意味する言葉で、薄切りにして焼くことが多いです。
程よい歯ごたえと旨味があり塩やレモンでさっぱり食べるのが定番です。
一枚ずつ焼いて食べるスタイルが好まれます。
육포
육포は牛肉を乾燥させたジャーキーのことを指します。
保存がききやすくおつまみやお土産として人気があります。
甘い味付けや辛い味付けなどバリエーションがあります。
韓国で牛肉を上手に伝えるための要点

牛肉 韓国語の基本語と表現を押さえておくと会話がスムーズになります。
基本語は「소고기」や高級牛の「한우」を覚えておくと話が通じやすくなります。
部位は등심や안심、목심などの名称を知っておくと切り方や用途を具体的に伝えられます。
調理法や焼き加減は구이、불고기、익힘具合を示す単語で短く伝えるのがポイントです。
注文や依頼のときは「〜주세요」「~해 주세요」などの丁寧表現を使うと印象が良くなります。
産地や等級、価格差の情報を一言添えると相手に具体的なイメージを与えられます。
発音は場面で差が出るので、重要フレーズを繰り返し練習しておくと安心です。