おでんの肉は牛すじ以外で何がある?おすすめ8選|下処理のコツまで押さえて失敗を減らす!

上質な霜降り牛カルビの焼肉プレート
牛肉

おでんの肉は牛すじが定番ですが、実は牛すじ以外でも主役級の満足感を作れます。

選び方のポイントは「だしが濁りにくい」「脂の出方をコントロールできる」「煮込み時間に合う」の3つです。

肉の種類を変えるだけで、同じ具材でも味の方向性が変わり、家族の好みに寄せやすくなります。

ここでは牛すじ以外で使いやすい肉のおすすめと、失敗しにくい下処理と煮方を具体的にまとめます。

おでんの肉は牛すじ以外で何がある?おすすめ8選

部位別に並べられた高級焼肉盛り合わせ

牛すじ以外の肉でも、おでんは十分おいしく作れます。

だしへの影響や煮込み時間の違いがあるため、肉の特徴に合わせた下処理と入れる順番が重要です。

ここでは家庭で手に入りやすく、満足感が出やすい肉を8つに絞って紹介します。

鶏手羽先

手羽先は皮と骨から旨みが出やすく、だしの層が一気に厚くなります。

脂も出るため、軽く下ゆでして余分な脂を落とすと、澄んだつゆに仕上がります。

長時間煮ると身がほろっと外れ、噛むたびにコラーゲン感のあるとろみが楽しめます。

からしだけでなく、柚子こしょうや七味とも相性が良く、味変もしやすい肉です。

名称 鶏手羽先
特徴 骨と皮から旨みが出て、つゆが濃厚になりやすい
向いている人 だしを強くしたい人、食べ応えも欲しい人
目安量と下処理 3〜4本/人目安、熱湯で10〜15分下ゆでして脂を落とす
注意点 直接煮ると脂とにおいが出やすいので、下ゆでは推奨

鶏手羽元

手羽元は手羽先より脂が控えめで、食べやすい骨付き肉として人気です。

じっくり煮るほど肉がほぐれ、だしに鶏の甘みが溶け込んで全体の一体感が出ます。

大根やこんにゃくと同じタイミングで入れても崩れにくく、作り置きにも向きます。

見た目にボリュームがあるので、練り物中心で物足りない日に活躍します。

名称 鶏手羽元
特徴 脂は控えめで旨みは強く、煮崩れしにくい
向いている人 骨付きの満足感が欲しい人、作り置きしたい人
目安量と下処理 2〜3本/人目安、表面を熱湯でさっと霜降りしてアクを落とす
注意点 皮の脂が多い場合は軽く下ゆでしてから煮る

鶏もも肉

鶏もも肉は切り身で扱いやすく、短時間でも旨みが出やすいのが強みです。

煮すぎると身が締まりやすいので、後半に加えて温度を上げすぎないのがコツです。

一口大に切って串に刺すと、おでんの具として食べやすく、取り分けも簡単になります。

しょうがを少量合わせると香りが立ち、鶏の甘みが引き締まって飽きにくくなります。

名称 鶏もも肉
特徴 短時間でも旨みが出やすく、アレンジしやすい
向いている人 手軽に肉具材を足したい人、時短で作りたい人
目安量と下処理 80〜120g/人目安、塩を軽く振って水分を拭き、さっと湯通し
注意点 煮すぎると硬くなりやすいので、後入れで温度管理

鶏つくね

鶏つくねは、肉の旨みを具として食べつつ、つゆにも自然なコクを足せます。

市販品でも良いですが、手作りするなら玉ねぎやれんこんを入れて食感を作ると飽きません。

煮込むと崩れやすいタイプは、表面を焼くか下ゆでして形を固めてから入れると安心です。

卵黄や大葉などの「つけだれ」寄りの楽しみ方もでき、おでんを一段ごちそうにできます。

名称 鶏つくね
特徴 具としてもつゆのコク要員としても働く
向いている人 子どもにも食べやすい肉を探している人
目安量と下処理 2〜3個/人目安、柔らかいタイプは下ゆでして形を安定させる
注意点 崩れやすい商品は強い沸騰を避け、静かに煮る

豚バラ軟骨

豚バラ軟骨はコリコリ食感と濃い旨みが魅力で、牛すじの代役として満足度が高い肉です。

下ゆででアクと脂をしっかり落とし、長めに煮て軟骨を柔らかくするほど食べやすくなります。

味が濃くなりやすいので、だしは濃いめにせず、練り物や大根の甘みでバランスを取ると上品です。

翌日に温め直すとゼラチン質がなじみ、つゆにとろみが出て「店っぽい」感じが出ます。

名称 豚バラ軟骨
特徴 コラーゲンと旨みが強く、つゆにとろみが出やすい
向いている人 牛すじの代わりに濃厚系を入れたい人
目安量と下処理 100g前後/人目安、下ゆで30分〜で脂とアクを抜く
注意点 脂が出やすいので、下ゆでとアク取りは丁寧に行う

豚スペアリブ

豚スペアリブは骨から旨みが出て、だしが豚の甘さを帯びるのが特徴です。

下ゆでで血やアクを抜いてから煮ると、臭みが残りにくく、つゆも濁りにくくなります。

大根や卵など「しみる系」の具材と合わせると、豚のコクが全体をまとめてくれます。

骨付きなのでボリュームが出やすく、肉系具材をこれ1つにしても満足しやすいです。

名称 豚スペアリブ
特徴 骨だしが出て、つゆに豚の甘いコクが加わる
向いている人 ごちそう感を出したい人、肉を主役にしたい人
目安量と下処理 1〜2本/人目安、下ゆで10〜15分でアクと脂を落とす
注意点 煮込みが短いと硬いので、弱火でじっくり煮る

豚もつ

豚もつは牛すじより手に入りやすいことが多く、少量でも旨みが出るのが強みです。

臭みが出やすいので、塩もみと下ゆでで丁寧に下処理すると、おでん全体がきれいに仕上がります。

もつの種類によって食感が違うため、初めてなら白もつミックスなど扱いやすい商品が便利です。

薬味はからしだけでなく、ねぎや七味を足すと内臓系の香りが締まり、食べ飽きにくくなります。

名称 豚もつ
特徴 少量でも旨みが出るが、下処理の質で味が大きく変わる
向いている人 濃厚さが欲しい人、もつ煮が好きな人
目安量と下処理 80〜120g/人目安、塩もみ→下ゆで→洗いで臭みを抜く
注意点 下処理が甘いと全体に臭みが移るので丁寧に行う

ウインナー

ウインナーは短時間で仕上がり、子どもにも食べやすい万能な肉具材です。

煮込みすぎると皮が裂けて旨みが逃げやすいので、最後に温める程度で十分です。

ロールキャベツや餅巾着などと相性が良く、洋風寄りのおでんアレンジにも合います。

塩分が強い商品もあるため、つゆは最初から濃くしすぎないとバランスが取りやすいです。

名称 ウインナー
特徴 時短で入れられ、食べやすく満足感が出やすい
向いている人 忙しい人、子ども向けに肉を足したい人
目安量と下処理 2〜3本/人目安、軽く切れ目を入れて後半に加える
注意点 煮すぎると裂けやすいので、最後に温める感覚で入れる

牛すじ以外の肉でおでんをおいしくする下処理の基本

焼肉と野菜の盛り合わせ定食セット

牛すじ以外の肉を入れるときは、下処理の丁寧さが味の安定に直結します。

肉の脂とアクをどう扱うかで、つゆの透明感と香りが決まります。

難しい技術は不要なので、基本の手順だけ押さえるのが近道です。

臭みと脂を落とす下ゆで

肉のにおいが気になる原因は、血やたんぱく質のアク、表面の脂が主です。

沸騰した湯で短時間ゆでてから洗うだけで、つゆの濁りと臭みが大きく減ります。

鶏の手羽や豚の骨付きは、下ゆでを入れると翌日に温め直しても香りが安定しやすいです。

下ゆで後に冷水で急冷すると脂が固まりやすく、表面の脂を取りやすくなります。

だしを濁らせないコツ

肉を入れたおでんで濁りやすいのは、強い沸騰でアクが全体に回るためです。

沸騰したら弱火に落とし、「静かに小さくふつふつ」を維持すると澄んだつゆになりやすいです。

  • 肉は下ゆでしてから本鍋に入れる
  • 煮込み中は強火にしない
  • アクは早めにすくって香りを整える
  • 練り物は熱湯をかけて油抜きしてから入れる

透明感にこだわるなら、煮込みの途中で水を足さず、最初の濃度を守るのも効果的です。

味をしみ込ませる火入れ順

肉の種類で煮込み時間が変わるので、入れる順番を揃えると全体の仕上がりが安定します。

基本は「時間がかかる具材から先」で、肉は硬くなりやすいものほど後半寄りにします。

具材のタイプ 入れるタイミングの目安
長く煮たい肉 手羽元、豚バラ軟骨、スペアリブは早めに入れて弱火で
短く温めたい肉 鶏もも肉、ウインナー、柔らかいつくねは後半に入れる
味しみ優先の具 大根、こんにゃく、厚揚げは肉と同時か先に入れる

一度冷ます工程を挟むと味が入りやすいので、食べる直前まで煮続けないのもコツです。

翌日がおいしい保存と温め直し

肉を入れたおでんは、冷めるときに味が中へ入るため、翌日の方がまとまりやすいです。

保存は粗熱を取り、鍋ごと冷蔵し、食べるときに弱火で温め直すと崩れにくいです。

脂が固まったら、表面の脂を軽くすくうだけで、香りがすっきりします。

温め直しで強火にすると濁りやすいので、時間をかけて温度を上げるのが安全です。

食べ応えを上げる肉系アレンジおでんの作り方

焼肉用の霜降り和牛と野菜の盛り合わせ

牛すじ以外の肉を入れるなら、具材の組み合わせで「主菜感」を作ると満足度が上がります。

肉の旨みが強いときほど、野菜や豆腐系の具材で受け止めると味が尖りません。

ここでは普段のおでんが一段ごちそうになる組み立て方を紹介します。

鶏つくねで旨みを底上げする

つくねはだしに溶ける旨みが強いので、練り物中心の鍋でも味が薄く感じにくくなります。

食感を出したいときは、れんこんの粗みじんを混ぜると「噛む楽しさ」が増えます。

表面を焼いてから入れると香ばしさが加わり、からしだけでなく柚子こしょうにも合います。

つゆが濃くなりすぎたら、大根の量を増やすと全体が落ち着きます。

豚スペアリブで骨だしの鍋にする

スペアリブの骨だしは、昆布だしに重ねると奥行きが出て、外食のような香りになります。

早めに入れて弱火で煮るほど、肉がほろっと外れやすくなります。

具材は大根、厚揚げ、こんにゃくのように受け皿になるものを多めにすると食べ疲れしにくいです。

辛子だけでなく、粗びき黒こしょうを少量足すと豚の香りが締まり、味の輪郭が立ちます。

子ども向けはウインナーの入れ方で決まる

ウインナーは短時間で食べやすさを作れるので、肉おでんの入口として優秀です。

皮が裂けると旨みが抜けるため、煮込みではなく「温める」イメージで扱います。

  • 最後の10分で加えて中心まで温める
  • 切れ目は浅く入れて味しみを補助する
  • ロールキャベツや餅巾着と並べて主菜感を出す
  • つゆは濃くしすぎず、塩分を見ながら調整する

子どもがからしを使えない場合は、すりごまや青のりを少量足すと香りが広がります。

肉おでんに合う味変を用意する

肉を入れると香りが強くなるため、味変を用意すると最後まで飽きにくくなります。

からし以外の選択肢を並べるだけで、同じ鍋でも食べ方が増えます。

味変 相性が良い肉
柚子こしょう 鶏手羽先、鶏もも肉、つくね
七味 豚もつ、豚バラ軟骨、厚揚げ
粗びき黒こしょう 豚スペアリブ、ウインナー
おろししょうが 豚もつ、鶏もも肉

味変はつゆに入れすぎず、皿の上で調整すると家族それぞれが楽しめます。

家族構成や好みに合わせた肉の選び方

網焼きで焼かれる牛肉と野菜のバーベキュー

牛すじ以外の肉は選択肢が多い分、誰に合わせるかで選び方が変わります。

脂の量、骨の有無、食べやすさを基準にすると失敗しにくいです。

ここでは目的別に選びやすい考え方を整理します。

さっぱり派は鶏肉を軸にする

脂が重く感じやすい人がいるなら、鶏手羽元や鶏もも肉を中心にすると食べ疲れしにくいです。

鶏の旨みはだしに溶けやすいので、つゆの味を濃くしなくても満足感が出ます。

大根や白菜など水分の多い具材を合わせると、全体が軽くまとまります。

香りを整えたいときは、少量のしょうがや柚子皮で後味を締めると上品です。

こってり派は「軟骨」か「骨付き」を足す

濃厚さが欲しいなら、豚バラ軟骨や豚スペアリブのように旨みが強い肉が向きます。

脂が出やすいぶん、下ゆでと弱火煮込みでコントロールするのが前提になります。

  • 軟骨はとろみと食感を作りたいときに向く
  • スペアリブは骨だしで香りを厚くしたいときに向く
  • もつは少量で旨みを足したいときに向く
  • 練り物は油抜きして「受け皿」にするとバランスが整う

こってり系は翌日に味が落ち着くので、作り置き前提で組むと完成度が上がります。

コスパ重視は「一部だけ肉」にする

肉をたくさん入れなくても、ポイントで足すだけで主菜感は作れます。

つくねやウインナーは少量でも存在感が出やすく、取り分けも簡単です。

目的 選びやすい肉
少量で満足 鶏つくね、豚もつ
時短で主菜 鶏もも肉、ウインナー
翌日まで楽しむ 鶏手羽元、豚バラ軟骨

肉を控える分は、大根や厚揚げの量を増やすと「食べた感」が落ちにくいです。

忙しい日は「後入れ肉」で失敗を減らす

帰宅後に急いで作るなら、鶏もも肉やウインナーのように後半に入れられる肉が便利です。

大根やこんにゃくは先に下ゆでしておくと、煮込み時間を短縮できます。

つゆは一度沸かしてから弱火に落とし、肉は温める程度で加えると濁りにくくなります。

仕上げに一度冷ます時間が取れない日は、切り込みを入れた具材を使うと味が入りやすいです。

よくある疑問:牛すじ以外の肉おでんQ&A

タレ漬けのホルモンと赤身肉の盛り合わせ

牛すじ以外の肉を使うときは、硬さやにおい、濁りが不安になりがちです。

原因はだいたい「下処理」「火加減」「入れる順番」のどれかに集約されます。

ここではよくあるつまずきを、家庭で再現しやすい対処に落とし込みます。

肉が硬くなるのはなぜ?

硬くなる原因は、短時間で高温にしすぎてたんぱく質が締まることが多いです。

鶏もも肉やウインナーは後入れにして、沸騰させずに温めるだけにすると硬さが出にくいです。

骨付きや軟骨は逆に煮込み不足が原因になりやすいので、弱火で時間をかけると解決しやすいです。

どの肉でも「強火でぐらぐら」が一番失敗しやすいので、火加減を最初に整えるのが近道です。

においが気になるときの対策は?

においは下ゆで不足か、アクを放置して煮続けたことが原因になりやすいです。

塩もみや霜降りの工程を入れてから、本鍋に移すと改善しやすいです。

  • 肉は下ゆでしてから流水で洗う
  • 本鍋は沸騰させず弱火で煮る
  • アクは出始めのタイミングでこまめに取る
  • 仕上げにおろししょうがや柚子こしょうで香りを整える

もつ系は特に下処理が味を決めるので、手間をかけた分だけ差が出ます。

つゆが濁るときはどう直す?

濁りの主因は強い沸騰でアクが対流し、つゆ全体に混ざることです。

途中からでも火を弱め、表面のアクと脂をすくうと、見た目と香りはかなり落ち着きます。

症状 対処の考え方
白く濁る 沸騰を止めて弱火にし、脂とアクを丁寧に取る
泡が増える 肉を一度取り出し、つゆを落ち着かせてから戻す
香りが重い 表面の脂を取り、味変の香味で後味を締める

濁りを無理に完全回復させようとせず、弱火運用に戻して香りを整えると十分おいしく食べられます。

冷凍肉でも使える?

冷凍肉でも使えますが、解凍ムラがあると加熱ムラになり、硬さや濁りにつながることがあります。

可能なら冷蔵庫でゆっくり解凍し、出てきたドリップは拭き取ってから下ゆでに回します。

急ぐときは半解凍でも良いですが、その場合は下ゆでで中心まで火を通し、アクを落としてから本鍋に入れます。

つくねやウインナーは冷凍より冷蔵品の方が扱いやすいので、時短目的なら選び分けると楽です。

牛すじ以外でも満足できる肉おでんの要点

鉄板で焼かれる赤身牛肉のスライス

おでんの肉は牛すじ以外でも、鶏手羽や豚軟骨、スペアリブ、つくね、ウインナーなどで十分に主役を作れます。

失敗を減らすコツは、肉を下ゆでして脂とアクを落とし、鍋を沸騰させずに弱火で静かに煮ることです。

煮込み時間が必要な肉は早めに、温めるだけで良い肉は後半に入れると、硬さと濁りの両方を避けやすくなります。

味変を用意して家族の好みに合わせれば、同じ鍋でも満足度が上がり、牛すじがなくても「また作りたいおでん」になります。