焼き鳥の中でも人気の高い「ぼんじり」ですが、「体に悪いの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
食べやすい一方で脂が多いイメージもあり、健康への影響や食べ過ぎが心配になることもあるはずです。
本記事では、ぼんじりが実際に体に悪いのかどうかを栄養成分や部位の特徴からわかりやすく解説します。
また、健康的に楽しむためのポイントや、おすすめの焼き鳥部位の選び方もご紹介。
体に気を使いながら焼き鳥を楽しみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ぼんじりは体に悪いのか詳しく解説

ぼんじりは鶏肉の中でも脂質が多い部位として知られています。
美味しいと人気がある一方で、健康への影響について気になる方も多いでしょう。
ここでは、ぼんじりの特徴や摂取しすぎによる健康リスク、注意すべき点などを詳しく紹介します。
高脂肪部位としての特徴
ぼんじりは鶏の尾骨部分に位置する肉で、「鶏のしっぽ」とも呼ばれます。
この部位はとても脂肪が豊富で、ジューシーな食感と濃厚な味わいが特徴です。
一般的な鶏もも肉や鶏むね肉に比べて、ぼんじりは脂肪分の割合が圧倒的に多いです。
そのため、焼き鳥などにすると脂が落ちて旨味が引き立ちますが、カロリーも高くなりがちです。
ダイエット中の方や脂肪摂取量を控えたい方は、頻繁な摂取は控えるのがおすすめです。
コレステロールの含有量
ぼんじりは脂肪だけでなく、コレステロールも多く含まれています。
同じ鶏肉でも部位によってコレステロール量には違いがあり、ぼんじりはその中でも高めです。
鶏肉の部位 | 100gあたりのコレステロール量 |
---|---|
ぼんじり | 約90mg |
もも肉 | 約80mg |
むね肉 | 約60mg |
コレステロール値が気になる方や、生活習慣病予防を意識している方は、ぼんじりの過剰摂取に注意しましょう。
摂取しすぎによる健康リスク
ぼんじりは脂質とコレステロールが多いため、食べ過ぎることで健康リスクが高まります。
- 動脈硬化や高脂血症の原因になる可能性がある
- 中性脂肪や悪玉コレステロールが増えるおそれがある
- カロリー過多になりやすく、肥満につながることがある
適量を守って食べれば問題ありませんが、週に何度もたくさん食べてしまうなどは避けるのが良いでしょう。
健康影響が気になる人の注意点
健康診断でコレステロール値や中性脂肪の指摘を受けている場合、ぼんじりは控えめにしましょう。
また、糖尿病や高血圧など生活習慣病と診断されている方も脂肪分の高い食品は注意が必要です。
どうしてもぼんじりが食べたい場合は、少量を意識し、野菜と一緒に食べるなどバランスに気を付けましょう。
ぼんじりを避けるべき人の例
ぼんじりは美味しいですが、脂質やカロリー、コレステロールの観点から控えたほうが良い人もいます。
具体的には以下のような方です。
- 脂質異常症や高コレステロール血症の方
- 肥満傾向にある方やダイエット中の方
- 持病で脂肪制限が必要とされている方
- 糖尿病や高血圧など生活習慣病の方
- カロリー制限をして健康管理している方
自分の健康状態に合わせて、選ぶことが大切です。
食べ過ぎによるデメリット
ぼんじりを食べ過ぎると、体脂肪が増えて太りやすくなるリスクが高まります。
また、脂質摂取量が多くなることで肝臓や膵臓など臓器にも負担がかかることがあります。
さらにコレステロール値や中性脂肪が上昇し、血管や心臓への悪影響が懸念されます。
美味しさゆえについ食べ過ぎてしまいがちですが、健康を考えて適量を守ることが大切です。
ぼんじりの栄養成分とカロリーの詳細

ぼんじりは焼き鳥の中でも特にジューシーで人気の高い部位です。
脂ののった味わいが特徴ですが、栄養面やカロリーは他の鶏肉の部位と比べて大きな違いがあります。
ここでは、ぼんじりの栄養成分やカロリーについて詳しく見ていきます。
たんぱく質の含有量
ぼんじりにもたんぱく質は含まれていますが、胸肉やささみなどの部位と比べると、その量はやや控えめです。
おおよそ100gあたりのたんぱく質含有量は10g前後とされています。
鶏胸肉やささみが100gあたり20g以上のたんぱく質を含んでいるのに対し、ぼんじりは脂肪が多いため、同じ量を食べてもたんぱく質の摂取効率は下がります。
そのため、筋トレやダイエットで高たんぱくを意識している方には、他の部位の方がおすすめです。
脂質の内訳と割合
ぼんじりは鶏の尾の部分であり、特に脂肪分が多いのが最大の特徴です。
100gあたりの脂質含有量は約30gにもなり、焼き鳥の中でもトップクラスです。
脂質の内訳は、おもに不飽和脂肪酸が多く含まれますが、動物性脂肪のため食べ過ぎには注意が必要です。
- ぼんじり:脂質の割合が全体の3割以上
- 鶏もも肉:脂質の割合は約10〜15%
- 鶏むね肉:脂質の割合は約2〜3%
上記のように、ぼんじりは特別に脂質が多い部位であることがわかります。
エネルギー量と他部位との比較
ぼんじりの豊富な脂質により、エネルギー量も非常に高めです。
部位 | カロリー(100gあたり) |
---|---|
ぼんじり | 約350kcal |
鶏もも肉 | 約200kcal |
鶏むね肉 | 約120kcal |
ささみ | 約105kcal |
ぼんじりは1本あたりの量は少なめですが、脂質の割合が高いため、カロリーも鶏肉の中では特に高い部位です。
おいしいからといって食べ過ぎてしまうと、思った以上にカロリーや脂質を摂取することになるので注意しましょう。
ぼんじりを健康的に食べるポイント

ぼんじりはジューシーで人気の部位ですが、脂質やカロリーが高いため健康を意識しながら楽しむことが大切です。
食べ方や組み合わせを工夫することで、体への負担を減らしつつ美味しく味わうことができます。
食べる頻度の目安
ぼんじりは脂質が多いため、毎日のように食べることはおすすめできません。
週に1~2回ほどを目安に楽しむとよいでしょう。
また、食事内容のバランスも考慮し、ほかの低脂質なたんぱく質食材と組み合わせて摂るようにしましょう。
- 食べ過ぎを防ぐため、1回の食事で数本程度にとどめる
- 揚げ物やほかの脂っこい料理と同時に食べるのは控える
- 外食では量に気をつけ、野菜や副菜も一緒に注文する
カロリーを抑える調理方法
ぼんじりのカロリーを抑えたい場合は、調理方法を工夫すると効果的です。
グリルや魚焼き器で焼く、油を引かずにフライパンで焼くと余分な脂が落ちやすくなります。
また、塩やレモン、スパイスなどシンプルな味付けにすることで、タレに含まれる糖分やカロリーもカットできます。
調理方法 | カロリーへの影響 |
---|---|
グリルで焼く | 脂が落ちやすくカロリー控えめ |
フライパン(油なし) | 余分な油を使わずヘルシー |
揚げ物 | 油を吸ってカロリー増 |
相性の良い野菜や副菜
ぼんじりを食べる際には、野菜や副菜と一緒に食べることで栄養バランスが整います。
食物繊維が豊富な野菜を選ぶと、脂質の吸収を緩やかにし、体への負担を軽減できます。
おすすめの組み合わせを参考に、毎日の食卓に工夫をプラスしましょう。
- 大根おろしやキャベツの千切り:消化を助けてさっぱり食べられる
- きゅうりやミニトマトなどのサラダ:ビタミンやミネラルを手軽に摂取
- ひじきやきんぴらなどの和風副菜:食物繊維やミネラルもプラス
食物繊維を意識して摂ることで、ぼんじりの脂質とうまくバランスを取ることができます。
ぼんじり以外でおすすめの焼き鳥部位

ぼんじりはジューシーで人気のある部位ですが、脂質が多いことから食べすぎには注意が必要です。
脂の摂取を控えたい方やカロリーを気にしている方には、ほかの焼き鳥部位もおすすめです。
ここでは、ぼんじり以外で美味しくてヘルシーな焼き鳥の部位をご紹介します。
ささみ
ささみは鶏の胸肉の内側にある部位で、高たんぱく・低脂肪が特徴です。
脂質をできるだけ控えたい方や、ダイエット中の方にもぴったりです。
サッパリとした味わいで、塩やわさび、梅などさまざまな味付けが楽しめます。
- 低カロリーなのでたくさん食べても罪悪感が小さい
- シンプルな味付けがよく合う
- 筋トレや運動後の栄養補給にもおすすめ
ジューシーさを求めるなら、加熱しすぎずにしっとり仕上げるのがポイントです。
砂肝
砂肝はコリコリとした独特の食感が魅力の部位です。
脂質が少なく、カロリーも控えめなのでヘルシー志向の方に人気です。
噛みごたえがあり満足感を得やすいのも砂肝の良い点です。
下の表は、砂肝と他の部位の栄養成分を比較したものです。
部位 | カロリー(100gあたり) | 脂質(100gあたり) |
---|---|---|
砂肝 | 94kcal | 1.8g |
ぼんじり | 242kcal | 23.7g |
ささみ | 105kcal | 0.8g |
カロリーと脂質の低さが一目でわかるため、健康を意識する方にも砂肝はぴったりです。
むね肉
むね肉もささみ同様、高たんぱく・低脂肪で人気の部位です。
焼き鳥にするとパサつきやすいイメージがありますが、下味をしっかり染み込ませて焼くことで、しっとりとした食感を楽しむことができます。
むね肉はボリュームがあり、脂っこさを感じにくいので食べ応えがあります。
健康的にお肉を楽しみたい方にとって、むね肉はぜひ取り入れたい部位のひとつです。
ヘルシー志向の焼き鳥を選ぶなら、ささみ・砂肝・むね肉の3つの部位がおすすめです。
ぼんじりとの上手なつき合い方まとめ

ぼんじりは脂肪分が多く、カロリーも高い部位ですが、食べ過ぎなければ特別体に悪いというものではありません。
バランスのよい食事や運動を心がけながら、時にはぼんじりも美味しく楽しみましょう。
適度な量を守ることで、健康を損なうことなく嗜むことができます。
食生活は偏りがないように工夫することが、体に負担をかけない大切なポイントです。
無理に我慢する必要はありませんが、他の食材と組み合わせて摂ることで、身体への負担を減らすことができます。
ぼんじりの美味しさを楽しみながら、健康にも気遣う習慣を身につけていきましょう。