「業務スーパーの鶏もも肉が前より高い」と感じたときは、まず値札の条件が同じかを確認すると判断が早いです。
同じ「鶏もも肉」でも、産地、内容量、冷凍かチルドか、特売か通常かで、体感価格は大きく変わります。
そのうえで、近年は飼料や物流、為替などのコスト要因が重なり、鶏肉全体が上がりやすい局面が続いています。
業務スーパーの鶏もも肉は値上げしている
結論として、業務スーパーの鶏もも肉は「値上げした」と感じるケースが実際に起きています。
ただし価格は店舗や時期、特売の有無で振れやすく、全国一律の固定価格として断定しにくい点も重要です。
ここでは「なぜ値上げに見えるのか」と「何を根拠に確認すべきか」を、情報の出どころ付きで整理します。
値上げは業務スーパーだけの現象ではない
鶏肉の卸売価格は月次で上下しながらも、上昇局面では小売にも波及しやすい構造です。
たとえば鶏肉の卸売価格の推移データでは、2024年末から2025年にかけて上昇が見られる月が確認できます。
相場の土台が上がると、低価格を強みにする店舗でも調達コストを吸収しきれず、売価に反映されやすくなります。
「もも正肉2kg」など定番サイズが狙われやすい
家庭のまとめ買いで選ばれやすい大容量は、買われる頻度が高いぶん、値上げが目につきやすいカテゴリーです。
一方で大容量は100g単価で見ると割安な日もあり、税込総額だけで判断すると損得を取り違えます。
値札で「100g当たり」と「内容量」をセットで確認すると、体感のブレが減ります。
値上げに見えて実は条件が違うパターン
同じ棚でも商品が入れ替わると、見た目が似ていても別商品として価格が変わります。
次のような違いは「値上げ」と誤認しやすいので、まず条件合わせをしてください。
- 産地が違う(ブラジル産、国産など)
- 加工やブランドが違う(銘柄鶏、味付け、カット済み)
- 冷凍とチルドが違う
- 特売日と通常日が違う
- 税込表示と税抜表示の見落とし
実例で見る店頭価格は「幅」がある
店頭価格は地域や店舗の販促で差が出るため、ネット上の報告は「点の情報」として扱うのが安全です。
たとえばメディア記事では、業務スーパーのブラジル産鶏もも肉2kgについて、時点付きで税込価格が紹介されています。
別の特売告知でも、同じ2kgでも価格が異なる例が見られ、固定値ではなくレンジで捉える必要が分かります。
参考:macaroni(2025年11月時点の価格表記あり)
時点が分かる比較表を作ると判断が早い
値上げかどうかは、同条件で「いつ」「いくら」を並べると結論が出ます。
下の表は、公開情報にある時点付き価格の例なので、自分の店舗の値札と照合する材料として使えます。
| 時点 | 商品例 | 価格表記例 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 2024年10月頃 | ブラジル産もも正肉2kg | 978円(記事内表記) | 個人ブログ |
| 2025年11月時点 | ブラジル産鶏もも正肉2kg | 1,272.24円(税込、記事内表記) | macaroni |
| 2026年1月頃 | ブラジル産マテ茶鶏2kg | 1,458円(税込、記事内表記) | トクバイ |
「値上げ」の背景は複合要因で起きる
鶏肉の売価は、原料そのものの相場だけでなく、飼料、エネルギー、物流、為替などが連動します。
飼料価格は円安などの影響を受けやすく、高止まりしやすい局面があることが公的資料でも示されています。
一つの原因に断定せず、複数要因が重なった結果として理解するのが現実的です。
値上げの主な原因はコスト連鎖
業務スーパーの鶏もも肉が値上げに見える背景には、仕入れ側のコスト上昇が段階的に積み上がる事情があります。
国産でも輸入でも、鶏肉は「餌」「運ぶ」「加工する」「冷やす」のコスト影響を受けます。
原因を分解すると、家計側で打てる対策も見えやすくなります。
飼料とエネルギーがベースコストになりやすい
鶏は飼料に依存するため、飼料の国際価格や為替、輸送費が積み上がると生産コストが上がります。
公的資料でも、円安などを背景に飼料関連コストが高止まりしやすい局面があることが説明されています。
結果として、鶏肉の相場が上がる局面では、小売価格にも反映されやすくなります。
輸入品は為替と現地相場の影響を受けやすい
ブラジル産などの輸入鶏ももは、現地相場に加えて円安局面で円建てコストが上がりやすい特徴があります。
輸入鶏肉(モモ肉)について、ブラジル産やタイ産の価格が前年より高い水準になっているとする市況情報もあります。
店頭の「安さ」が売りでも、輸入条件が悪化すると値上げが発生しやすくなります。
原因と家計への影響を表で整理する
何が上がると、どこに効くのかを一枚で把握すると、買い方を調整しやすいです。
次の表は、鶏もも肉が値上げに見える典型ルートを整理したものです。
| 要因 | 起きやすい変化 | 家計への影響 |
|---|---|---|
| 飼料・燃料 | 生産コスト上昇 | 国産の基礎価格が上がる |
| 為替 | 輸入コスト上昇 | 輸入2kg品の上振れ |
| 物流・冷凍 | 保管配送コスト増 | 冷凍品の値付けに影響 |
短期の上下もあるので「見切り買い」より観察が得
相場は月次で上下するため、値上げ直後に焦って買いだめすると高値づかみになることがあります。
一方で特売は不定期に入るので、通常価格だけを見て「もう買えない」と判断するのも早計です。
最低でも2回分の買い物で100g単価をメモしてから、買い方を固定すると無駄が減ります。
いくら上がったかを自分で確認する方法
「業務スーパーの鶏もも肉が値上げしたか」を確実に判断するには、比較の軸を揃えることが最優先です。
SNSや記事の数字は参考になりますが、自分の店舗の条件に合わせた記録が結局いちばん強い証拠になります。
ここでは店頭でできる、最短の確認手順をまとめます。
値札で必ず見るのは100g単価と内容量
2kg表記でも実際の可食部や個体差で使い勝手は変わるため、まずは100g当たりで比較してください。
特売告知では、2kgで税込総額と100g当たり単価が併記される例があり、単価で見る重要性が分かります。
総額の上下に惑わされず、単価と内容量をセットで記録するのがコツです。
店頭チェックの手順を箇条書きで固定する
買い物中は忙しいので、見る場所を固定すると記録漏れが減ります。
次の項目だけ押さえれば、値上げの検証は成立します。
- 商品名(もも正肉、マテ茶鶏など)
- 産地(国産、ブラジル産など)
- 形態(冷凍、チルド)
- 内容量(2kg、1kgなど)
- 税込価格
- 100g当たり単価
- 特売表示の有無
メモ用テンプレ表を作ると次回がラク
スマホのメモでもいいので、同じ列で残すと比較が一瞬で終わります。
下の表をそのままコピペして使うと、店舗差や特売差も含めて整理できます。
| 日付 | 店舗 | 商品名 | 産地 | 形態 | 内容量 | 税込価格 | 100g単価 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 記入 | 記入 | 記入 | 記入 | 記入 | 記入 | 記入 | 記入 |
値上げ後も損しない買い方
値上げ局面でも、買い方と使い方を少し変えるだけで、実質コストは下げられます。
ポイントは「単価の安い日にまとめる」「ロスを減らす」「調理で満足度を上げる」の三つです。
同じ鶏もも肉でも、家庭内での扱い方で差が出ます。
特売の波に合わせて買うだけで平均単価が下がる
大容量冷凍は特売が入るとインパクトが大きく、通常日に比べて体感差が出やすい商品です。
逆に通常日が高く見えても、次回の特売で戻ることがあるため、値上げと断定する前に複数回観察が有効です。
記録があると、特売日に迷わず買い切れます。
小分け冷凍でドリップ損を減らすs
解凍と再冷凍を雑にするとドリップが増えて、同じ量でも満足度が下がります。
買った日に小分けし、用途ごとに下味を付けて冷凍すると、解凍後の味が安定します。
大容量の強みは「作業を一度で終わらせられる」点なので、作業日を決めるのがコツです。
小分けの目安を表にして作業時間を短縮する
作業が面倒で続かない場合は、分け方を固定するとルーティン化できます。
下の表は家庭で使いやすい分量の目安なので、好みに合わせて調整してください。
| 用途 | 1袋の目安 | 下味の例 |
|---|---|---|
| 唐揚げ | 300g | 醤油・酒・生姜 |
| 親子丼 | 200g | だし・醤油少量 |
| 炒め物 | 250g | 塩麹・胡椒 |
| カレー | 400g | ヨーグルト・カレー粉 |
かさ増し食材で「もも肉依存」を下げる
値上げで厳しいのは、もも肉を主役にする献立が多い家庭ほど影響が大きい点です。
きのこ、もやし、豆腐、キャベツなどを組み合わせると、肉量を減らしても満足度を維持できます。
節約は我慢よりも設計なので、献立側を寄せると継続しやすいです。
鶏もも肉が高いときの代替候補
値上げ局面では、同じ鶏肉でも部位と形態を変えるだけで、家計のダメージを減らせます。
業務スーパーは鶏肉関連の選択肢が多いので、固定買いからの脱却が効きます。
ここでは「味」「使いやすさ」「単価」で代替候補を整理します。
代替の候補を表で比較する
鶏もも肉の代わりは、完全な置き換えよりも「献立の役割」を揃える方が失敗しにくいです。
次の表は役割別の代替候補なので、欲しい食感に合わせて選んでください。
| 役割 | 代替候補 | 向く料理 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ジューシー | 鶏むね肉+下味 | 唐揚げ、照り焼き | 加熱しすぎ注意 |
| コク | 手羽元・手羽先 | 煮込み、スープ | 骨の処理 |
| 時短 | カット済み鶏肉 | 炒め物 | 単価は上がりやすい |
| 常備 | 冷凍ミンチ・ひき肉 | そぼろ、キーマ | 脂率の差 |
置き換えがうまくいく選び方
もも肉の代わりにむね肉を使うなら、下味と加熱設計で満足度が決まります。
手羽は骨付きですが、煮込みに回すと「肉の量以上の満足度」が出て節約向きです。
代替を固定せず、週単位で回すと値上げ耐性が上がります。
献立で迷ったら定番パターンに落とす
高い日に無理に同じ料理を作ろうとすると、食費のコントロールが難しくなります。
次のような定番の置き換えパターンを持っておくと、買い物が早くなります。
- 唐揚げはむね肉の塩麹漬けにする
- 親子丼はむね肉にして卵で満足度を上げる
- 煮込みは手羽元に寄せてスープを活用する
- 炒め物は野菜を増やして肉は香り付けにする
今回の値上げで押さえるべき要点
業務スーパーの鶏もも肉が値上げしたと感じたら、まずは同条件で100g単価を比較すると結論が出ます。
値上げの背景は飼料、為替、物流などの複合要因で、鶏肉全体の相場が上がれば店頭にも波及します。
特売の波と小分け冷凍を味方にし、必要なら部位や献立をずらすだけで、値上げ局面でも食費は守れます。
記録を2回分だけ残すと、自分の店舗で「本当に上がったのか」「ただの条件違いか」を迷わず判断できます。

